「真珠夫人7」


のんのん編集長はてんてんと2人暮らしだった。
のんのんはてんてんをその優しい面立ちから親しみをこめて「てんこちゃん」と呼んでいた。
男性ファッション誌「メンズのんのん」でてんてんはモデルとしてデビューしたが
ポスターを印刷する際「ほんの少し女の子のような」という意味でつけた「微少女」が
間違って「美少女」と印刷され、てんてんは女の子になってしまった。
まだ若く独身ののんのんがてんてんとの関係を誤解されてはという配慮もあり
てんてんは「てんこちゃん」を芸名としたのだった。

おそろいの首飾りをつけてあらわれた「てんこちゃん」と「たみこ」。
うっふん♪ キンチョーするとマユゲができるんです。。。
のんのん編集長がマスコミにこれまでの経緯を説明したのち
いよいよてんこちゃんと相手の女性たみことのツーショット会見が行われた。
記者A「お互いのどういうところに惹かれましたか?」
てんこ「彼女の男らしいサバサバしたところです。」
たみこ「彼の優しく女らしいところです!」
記者「お二人は将来ご結婚の予定などは・・・?」
てんこ「はい、今からここで結婚式と披露宴を行います。皆さんぜひ出席して下さいね!」
記者一同「えーーーーーっ!!??」 


涙をこらえるてんてん。。。 あわただしく結婚式・披露宴の準備が行われる中
控え室でクッキーとてんてんはようやくゆっくりと
話をすることができた。

クッキー「てんてん!!立派になって。。。」
てんてん「たみちゃんから話を聞いてすぐわかったよ。
      探してくれてたんだ。。会えて嬉しい!!」」
記念写真を撮る
てんてん・クッキー・のんのん

多くのフラッシュがたかれるてんこちゃん 結婚式は取材人の立会いのもとで行われ
披露宴はホテルの飛天天の間で華やかながらも和やかなムードで進んだ。
最も会場が湧いたのは「新郎」のてんてんが
花嫁よりも1回多くお色直しを行いドレスを着た花嫁姿を披露した時だった。
「てんこちゃんは女の子」と思っていた時のくせが抜けきらないたみこが
式の打ち合わせで「てんこちゃんはどんなドレス着るの?」と言ったのを
聞いたのんのんが演出したものである。
てんてん「たみちゃんより目立ってゴメンね。。。」
たみこ「てんこちゃんステキー!!あーん。あたしもカメラ持ってくればよかった。。。」


澄ましても無駄だ。。。 突然の男の子宣言、婚約、結婚式、披露宴と
いきなりの展開に混乱したレポーターが「新郎」の「てんこちゃん」に
「結婚後も仕事を続けられるんですか?それとも引退・・・?」と口走り
一瞬気まずい沈黙が場内に流れたが「え・・・そうなの?」という
新婦たみこのマジボケ発言によって爆笑に変わった。

新婚旅行は大阪を皮切りに日本一周という風変わりなものだった。
披露宴のクライマックスである両親への花束贈呈で
たみこはちょっと悩んだ末花束を半分に分けて
クッキーとのんのんの両方に渡した。
クッキーとのんのんはどちらも笑いと涙で顔をくしゃくしゃにしていた。

ここまできてたみこはようやくある事に気づいた。
「あれ・・・てんこちゃんのお父さんは・・・?」
エロパパは?
「あれれ・・・?」


<次回予告>

munmun氏宅からはこんな可愛いお祝いが届けられた。


花嫁たみちゃん天然パワー炸裂。
果たしてこのあと涙の感動シーンはあるのか?
次回、クッキーと夫との関係がついに決着。
たみちょんはマジでこれが好き♪
幸せの赤い猫じゃらし