現代医学界に鋭いメスを入れて突っ込む意欲作!!

ドクター・タミコの「面白い巨塔」






若き天才外科医タミコは浪花友荒(なにはともあれ)医大の助教授。
彼女は野望に燃えていた。
「絶対に教授になってやる。
偉くなって成り上がって今まで私のことをいやしいとか食いしん坊とか
意地汚いとか足の裏が臭いとか言っていたやつらを見返してやる!!
たとえどんな汚い手を使ってでも・・・!」

大学教授になるには次期教授選考委員会で選ばれなければならない。
タミコは根回しのために頻繁に宴会を開き先生達を誘った。
巧みなトークで皆をうならせ、十八番の「尻歩き」まで披露して笑いを取り
タミコは絶好調だった。
「いける、これならいける、つかみはOK、これで教授は間違いなしっ!!!」






そのときだった。
お座敷のすみっこで居眠りをしている一人の医師が目に入った。

←こんな表情で・・・・。


タミコと同期のてんてん医師である。

宴会場はたちまち爆笑の渦となった。
周到に用意されたタミコの笑いなどあっさり記憶の彼方へ飛ばされてしまった。
がっくりと肩を落とすタミコ。
「負けた・・・あの一瞬の「天然」に負けたわ・・・・」



結局教授選はタミコの根回しが効を奏し、タミコが教授に選出された。
念願の大学教授になれたというのに
タミコ教授の心は何故か浮き立たなかった。

「なんだかむなしい・・・結婚もせず今まで頑張ってきたのは
こんな椅子のためだったの・・・?
私が本当に欲しかったものは何なんだろう・・・・?」

病院内を歩きながら自問するタミコ教授の目に入ったのは
患者とほがらかに談笑するてんてん医師の姿だった。




「こ、これよ、私が欲しかったのは・・・・!!!」
タミコはやっと自分のやりたいことに気がついた。

それからのち・・・・
タミコはドクターてんてんの協力のもと「診療に笑いを取り入れる」という
新しい治療法を確立して効果を挙げた。
タミコが本当に欲しかったのは患者の心の底からの笑いだったのだ。

患者達に腹の底から笑ってもらうことができてタミコは幸せだった。
ただひとつ残念なのは「傷跡が痛む」という理由で手術後の患者から
避けられてしまうということだった。


タミコ「てんてん先生、そのキャバ開きも伝授して下さいっ!!!」

タミコ教授は医学の進歩のために(?)
今日も研究に励むのだった・・・・。

おしまい。



てんこちゃん、友情出演ありがとうございました〜〜(^o^)丿