１８９７年１月埼玉県所沢市にお引越し。

しかしここはペット禁止の新築アパート。

人目をしのぶ内緒の猫としてひっそりと暮らしたわりにはスクスク育って
体重７キロの大猫に。

鳴きも暴れもせず壁やフスマで爪を研ぐこともなく理想的な賃貸住宅猫。

実は外出も毎日していた新ちゃん。

人目につきにくい真夜中の３時頃この窓から新ちゃんを出し、

戻ってくるまで（ときには明け方まで）開けっ放しでひたすら帰りを待ち続ける。

夏は虫が入るし冬は凍りつくような寒さ。この生活を２年間。

新ちゃんはキャベツ畑で遊んだりカエルをつかまえたりと夜遊びを満喫。

「新ちゃん次は関西だよ。車に乗ってレッツ・ゴー！」

事態が全然飲み込めていない当人。

下に写っているのは新ちゃんの移動用に買った猫用ケージ。

新ちゃんがデカすぎて窮屈そうなため１度も使用されないままお蔵入り。

のちにタミーのハウスとして利用されるとは夢にも思わない。

 

 

深夜のドライブイン。

後ろから大型車のライトが光り、さすがに不安そうな表情。

きれいな新築アパートから古いオンボロアパートへ。

目の前が高い壁で一日中日が差さずに薄暗くカビくさい。

台所だけはバッチリ西日が当たり虫やネズミも訪れる。

だけど気がねなく新ちゃんと暮らせる。ここはママにとってまさに天国。

家賃は振り込み大家は遠くにいて顔を合わせることもない。

お隣なんかこっそり（？）犬まで飼っていた。

裏の畑や緑色の苔のはえた庭で元気に遊ぶ新ちゃん。

相変わらずどこからか子猫を連れてきてはゴハンをあげたりしている。

ある日「新ちゃんの隠し子・・？」と思うような子猫を連れてくる。

手術してるからそんなはずはないけど・・・。